ウインドブロッカーTYPE-140の紹介

Special thanks 馬琴さん and まるゴシックさん

 

女性に優しいウインドブロッカー
TYPE140開発ストーリー

 

誰もが「もっと」しあわせになるために!

オープンドライブの体験を、アップデートするためのヒント

世界が引きこもりがちになり、仕事も観光もリモートでと呼びかけられた2020年。その中にあってロードスターでのオープンドライブは、三密を避けながら素晴らしい景色の中で風を感じ 季節を感じ 自然を五感で感じながら、外出を思いっきり楽しむことができる数少ないチャンスでした。

オープンカーは風を受けながら走ることが前提であるため、室内に流れこんでくる風についてはある程度容認された設計になっています。それがたとえ快適さを犠牲にすることだったとしても、それこそが風とともに駆けるオープンカーである証だと疑う余地すらありませんでした。

コロナ渦だからこそ「オープンカーでのドライブを『もっと』楽しく、しあわせな体験にしたい!」をキーワードに、オープンドライブの快適さをアップデートするためには何が必要なのかを考えた時、オープンカーのメインターゲットとしてあまり重要視されてこなかったと思われる「女性」の目線を持ち込むことが、今までの常識を覆すパーツを開発するためのヒントであるとひらめきました。

女性目線になって考えた時、
いままで見えなかった問題が見えるようになった

ロードスターは30年以上にわたり世界で100万台以上が販売された日本が世界に誇る名車です。
特に2015年から販売が始まった4代目の現行ロードスターは、そのデザインやブランドの魅力から、今まで以上に女性オーナー比率が高くなっていると感じています。


グローバル展開のロードスターは北米が販売台数の多くを占めるため、マーケッティング的には大柄な体型の欧米人や男性をより意識した設計になると思われます。
そこに比較的小柄な日本人女性の目線でロードスターを見ると、今まで見えなかった以下のような問題があることに気づきました。

  1. 風の巻き込みでヘアスタイルが乱れる
  2. 幌の開閉に苦労する
  3. バックミラーに映るブロッカーが後方視界の一部を妨げる

上記の問題を解決できれば、ジェンダーを超えて「もっと」しあわせになる体験ができるのではないかと考えました。

問題を解決するには標準装備のウインドブロッカーがキーパーツ

ロードスターに標準装備されているウインドブロッカーは、適度な風を室内に呼び込むように設計されています。
このウインドブロッカーの素材とデザインを見直すことで、巻き込む風の低減と、幌の開閉時の操作性の向上および後方視界をより良くすることができると考えました。
また取り外しも簡単で10秒もあれば特別な道具やスキルがなくても「誰もが容易に交換できる」という点も重要でした。

より良い体験を生むためのReDESIGN

さまざまな試行錯誤と試作、女性によるプロトタイプテスト走行を重ね以下の4つの点を改良することにより、問題を解決することができました。

  1. 左右の高さを30mmアップ
    左右の高さをアップすることにより、耳元に当たる風の流れを減らす
  2. 凹み部の高さを25mmアップ
    中央の凹み部の高さをアップすることにより、車内中央部への風の流れを減らす
  3. 間口を広げ幌開閉時の操作性を改善
    間口が狭いため幌開閉時にウインドブロッカーが腕に当たりドライバーズシートからの幌を閉めることが困難になっていた点を改善
  4. 素材を透明のアクリル板に変更
    後方視界を良好にするために、透明のアクリル板に変更

機能性だけでなく、ファッション性と素材、そして加工精度にもこだわる

オープン時に見られることを意識し、ウインドブロッカーは「ファンションアイテム」であると再定義しました。
ウインドブロッカーの色は、ガラス色・ミスティスモーク・カーマイン・ブルースモークの基本4色をラインナップ。それに加えて季節に合わせたハロウィンコレクションやサマーコレクションなどのカラフルな限定色を販売。
またその日の気分やシーンに合わせて気軽に着せ替えられるように価格も低く抑えました。

パネルの素材はスミペックス(住友)・アクリライト(三菱)等、日本の一流メーカーの製品を採用。
加工にはマシニングセンタを使い高精度で製作し、パネルのエッジ部分はサイドウインドウと同等のR加工を施すことにより、装着した際のデザイン面の統一性と幌の開閉時に腕が当たっても肌へのダメージを少なくするように設計しました。

台座はコストの関係で3Dプリンタでの製作が中心となる中、安全性と強度、そして仕上がりの美しさを両立させるために、ドアウエッジと同じ素材であるポリアセタール樹脂を使用し、マシニングセンタで高精度で製作しています。